岡山市立小串小学校「地域連携」の取組

○ねらい
 主体的に地域と連携し、ESDを視点とした体験活動に取り組み、他教科と関連させながら自己の学びを深める。

 @ アマモ再生活動(平成19年度〜)
 年間を通して、小串漁業協同組合の全面的な協力のもと、大学の先生のご指導により、アマモの再生活動に取り組んでいる。近年では、「全国アマモサミット」や、「ESDフォーラム」等に参加して、視野を広め、発表を通して、高校生や一般の方々との交流も行っている。また、ゲストティーチャーとして来校していただき、課題解決学習を通して、さらに学びを深めている。

 A つぼ網体験学習(昭和59年〜)
 小串漁業協同組合、地域ボランティア、保護者等と学校が連携しながら、伝統的な定置網漁である「つぼ網体験学習」を隔年で実施している。5・6年の児童が、事前に地域ボランティ アの方から「三枚おろし」を教わり、当日船でつぼ網漁の手伝いをした後、海岸で、獲れたての魚を三枚におろす。常に活動を振り返り、次の活動に生かすようにしている。

 B のりすき体験学習(平成11年度〜)
 小串漁業協同組合、地域ボランティア、保護者等と学校が連携しながら取り組んでいる。「事前学習」で小串ののりについて、理解を深め、実際に今では行われていない昔ながらの方法で全校児童で「のりすき体験」を行っている。「小串ののり」は、川の恵みがあってこそということを「西粟倉小学校」との交流(森と川と海とのつながり)に生かして、学習している。

 C 西粟倉小学校との交流(平成24年度〜)
 吉井川水系の源流域にある西粟倉小学校と県南の海岸部にある小串小学校が森の恵みである「水」をテーマにした環境学習を通じて、交流を深めている。毎年、西粟倉小学校の中学年が来校して、小串小学校の高学年と「アマモの植え付け」を一緒に行い、中学年は、ビーチコーミング等で交流している。また、小串小学校が西粟倉小学校を訪問した際には、「森林体験学習」等を毎年行って交流している。

 D クリーンアップ児島湾(平成20年〜)
 毎年夏休みに、県の農林水産課と地元ポートオブ岡山(東部地区小型船安全協会)の協力を得て、小串の海を守る活動を行っている。5・6年児童とその保護者、教職員が小型船で近くの児島湾に浮いているごみを網で拾っている。

 E クリーンアップ光南台(平成3年〜光南台中学校が始め、平成25年度から、中学校区内の小・中学校が土曜日授業の日に実施)
 毎年9月の土曜日授業の日に、中学校と合同で学区内の三つの海岸に分かれて、清掃活動をしている。地域の人に参加を呼び掛けるポスターを毎年6年生が作成している。小串小を卒業した中学生がリーダーシップを発揮している。近年、中学校区で取り組むESDの体験活動として定着している。

○成果
 総合的な学習の時間を使って「見つめなおそう私たちの小串」ということで、身近な海に目を向け、海や地域の人との関わりながら、小串のために自分たちにできることを体験を通して、考え実践することができた。常に体験だけで終わることなく必ず振り返りを行い、次の活動につながるような工夫をした。また、実践発表の機会があれば、積極的に参加して、視野を広げ、自己の学びを深めることができた。(ユネスコ世界会議サイドイベント・岡山市、コカコーラ環境教育フォーラム・北海道夕張郡栗山町、全国アマモサミット・備前市、ESDフォーラム・岡山市 等に参加)さらに、岡山市の教育総合調査項目の「今住んでいる地域や岡山市の自然に興味や関心がある」の項目は、肯定的な回答が毎年9割を超えている。自分が住んでいる地域を大切にしようとする意識が高まってきている。


参考資料>>> 活動写真(小串小学校)